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境界の彼方

 投稿者:書き込みA  投稿日:2013年10月28日(月)08時15分22秒
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  ブギーとか化物語とかその他色々連想する要素が多くはありますが、既視感をうまいこと王道感に転化していて、見易いですね。大枠の伏線張りのパートが一巻単位のシナリオにおいては若干無駄になっている書き逃げ感も含めて実に王道で良いです。

近年のライトノベルは主人公やヒロインの過剰化やメタ化が進行していった結果、日常と読者視点を代表していたはずの少年が聖人化し、作中において特異な存在になり、遠い存在であったはずのヒロインが感情移入を誘うドラマを担っていくという「長期化による追及によって生じた倒錯」を初期段階から組み込まれていることが多く、半ば少女小説化していって「逆ガンガン系」とでもいうべき特殊な分野を形成し始めている感があり(それこそ化物語も)、この作品にもそういった流れを感じます。(きらら系の萌え四コマなんかもこれと近い進化を遂げていると思いますが。)

ライトノベルはフィクションの定石を斜めや裏から見る研究性と、ジュブナイルや児童文学に根差した教育性とが結びつき、奇形化とネタ被りと口数の多さを特徴とする分野になっていったと思いますが、この作品はそうして追及されてきた異能青春物の一つの集大成になっていってくれるといいですね。
黄金期の京アニの勢いを支えていたのはそういった「実態としては浸透しているんだけど表面的な知名度の低い概念をオタク世間公認にする」手際の良さにもあったと思うので。
 
 
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